裁量という言葉の危険
よくトレードで裁量という言葉を聞くが、投資の世界にこの言葉よりたちの悪い言葉はないと思う。
投資で食っていくとなると、お金を動かす回数は多くなる。そして、その先、動かし続けるという事を考えると、「こうすれば儲かり続ける」という現象に出会うしかない。
10勝、0敗で資金を5倍にしたという人がいてその手法を真似たいという人はどれぐらいいるだろう。私の場合この時点では、10%程度しか可能性を感じないだろう。
まず、明確なルールがあるか、
「裁量なんで」
というかもしれないが、裁量だとしてもある程度の傾向性を見てトレードしている筈。こういう時に上がりそう、こういう時に下がりそう、そして、その「こういう時に」というのは検証可能なんですね。
「そればっかりというわけじゃない」
とさらにいうかもしれないが、そうなると新を条件をプログミング検証に加えますが、その条件を教えて下さい、という話になる。
この様に、
「裁量なんで」
といっている人間が、なんらかのルールに則って、トレードしているか、していないか、そこまで、気にならないのは、プログミングを使ったバックテストができない人が多いからだと思う。
もちらん、基本となる明確なルールがあって、その手法のみでも、過去の相場(数十万回という検証)で勝ち続けているという場合で、
実際にトレードする時に、その場の雰囲気を見てトレード、つまり、勝てるルールに裁量を加えているというのなら話はわかるが、
基本となるルールが、もともと負けてる、勝てていないとなると、勝っていると言い張る人にその裁量の他のルールを聞いてみるしかない。なぜなら、そこに勝ち続けているルールがある筈だから。
そして、聞き込みの結果、ルールがなければ、それは単なる。丁半ゲームでしかない。
その人は単に運で勝って来たと結論付けるしかない。
逆にルールがあって、それをバックテストで検証し、過去数十万回というトレードの中で結果が出ていれば、その裁量は本物ということになる。
そして漸く、「儲かり続けていた現象」に出会えたというとこになるが、この基準が大切というとこをわかってない人が何故かこの世界には多い。
今年は、勝率80%なんです。3000万の利益が出ました。裁量技術を高めれば、、、
というような広告にホイホイ乗せられてしまう。
そういうのを見たときの僕心の中w
{ 裁量の技術?
はー????
まずルールがあるのかないのかいってみろ
あるなら、バックテストでまずそれを丸裸にしてやろう。
話はそこからだ。
ルールがないのなら、その手法は単なるジャンケンでしかない。
「心理戦なんで、ルールとかは、、」
だーかーらー
心理戦だとしても、こういう時には、弱気とか、強気とかをチャート見て判断してんだろ?
それをいってみろよ。
プログミングを使えば、人間がチャート見て認識できるぐらいの発想なら、ルール化できるんですよ。
ルール化できない場合、それはルールがないからなんですね。 }
あなたが現在使っている、あるいはこれから使おうと思っている手法には明確なルールがありますか?
裁量という言葉があなたを煙に巻こうとしていませんか?
気をつけて下さい。